青々と茂っていた木々たちが
寒い寒いと頬を赤く染める季節




追い討ちをかけるように
その体を冷たい水が降り注ぐ




耐え切れずにその身を土へ返す者
頑張ってしゃんと胸を張る者




悲しみ
喜び




人生のドラマ




やがて降り注ぐその水は
綺麗な白へと変わる




視界全てを
白が埋め尽くしたこの世界で
誰を思うのだろう




失った温もり
今隣にある温もり




全ての温もりを感じる事は叶わない




だから




失った温もりを想いながら
今隣にある温もりを感じたい




それが今出来る事
そして幸せなのだから